- Blog記事一覧 -鍼灸臨床 – 正座をすると左足の指から足の甲にかけて痛む人の原因は?(大阪市西区 50代女性)
大阪市中央区、堺筋本町、松屋町、谷町四丁目の
鍼灸整体院、したらパーソナルケアです。
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鍼灸治療の臨床例です。
大阪市西区からお越しの50代の女性。
主訴は、みぞおちの痛み。首の痛み、背中の張り。
既往歴に糖尿病があります。
数日前から正座をすると、左足の指から甲にかけて
ズキズキと、時に痺れるような痛みがあると来院されました。
左足の指は、ちょうど2.3趾のあたり。
指の名称では、人差し指と中指になります。
ちょうどこの辺りには胃のツボの経絡が流れており、
【陥谷】(かんこく)というツボにあたります。
当院の鍼灸治療でもトップ10に入るほどよく使うツボで
胃腸にこもったエネルギーの反応がつよく現れます。
お腹の反応では、みぞおちの辺りを押すと
硬く張った感じや痛みを確認できると思います。
この反応が何を現しているのかと言いますと、
ストレスや緊張、過食により、みぞおち〜横隔膜の辺りに
上昇性の熱エネルギーが集まってしまい、
胸から頭部にかけて、痛みやコリが出てしまいます。
これらの熱は体温計では確認できませんが、
体内で起こるエネルギー反応を温度に換算すると
なんと2,000℃くらいの熱量になるそうです(^^;
自律神経的には【交感神経優位】の状態。
すなわち【頭に血がのぼる】状態となり、
上へ上へとエネルギー(≒血流)が集まった結果、
腰や腹部、手足の冷えを伴います。
痛みやコリでは、首、肩、頭、背中、腰に出やすく、
それ以外では、不眠、便秘、動悸、目のかすみ、
首の左右振り向きの可動域制限、肋間神経痛、めまい,耳鳴り,
口臭がつよくなる、口が苦くなる、歯肉炎、
歯の痛み、
赤ら顔、歯の食いしばり、息が吸いにくい、
などの不調が併発します。
治療方針は至ってシンプルで、
上に集まりすぎたエネルギーを
下に降ろす、抹消に返すよう施術を行います。
先ほどの左足の陥谷もよく使います。
反応の出やすいツボのため、集まりすぎたエネルギーが
左足の指や甲にこもり、正座による物理的な負荷により、
痛みや痺れが出ていたように感じました。
施術の途中から「痛くなくなってきた!」と
体内の巡りが整う様子を体感して頂きました^_^
当院の鍼灸治療は、自律神経のバランス調整、
内臓機能の回復、体内の巡りの調整を三本柱としています。
胃腸は心身両方の負担が現れる場所になります。
忙しさに加え、暴飲暴食や寒気の影響が
さまざまな体の不調につながる季節です。
上手に体の訴えるサインを読み取りながら、
2017年の残りも健康にお過ごしいただければ幸いです(^-^)