- Blog記事一覧 -鍼灸臨床【メニエール病の鍼灸治療】(大阪市中央区 30代女性)
大阪市中央区、堺筋本町、松屋町、谷町四丁目の
鍼灸整体院 したらパーソナルケアです。
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鍼灸治療の臨床例です。
大阪市中央区からお越しの30代の女性。
主訴はメニエール病。
昨年4月ごろより発症し、
回転性のめまいがキツいとご来院いただきました。
そもそも【メニエール病】は何なのか?
当院のホームページにも個別にページがありますので、
耳鳴り、突発性難聴とあわせてご覧いただければ幸いです。
(リンク)
https://shitarapc.com/meniere
クライアントさま、内科を受診してMRIを撮った際に、
耳の奥(内耳)にリンパ水腫が確認されたとのこと。
その後、耳鼻咽喉科に行くも、薬が苦くて強く、
飲むとしんどくなるため、時折点滴も併用して受診していたとのこと。
鍼治療もこれまでに受けてこられたそうですが、
鍼をしたときは楽になるも、効果が持続せず、
またしんどくなる、とお話しいただきました。
ほかの不調は、動悸、歯の食いしばり、腰痛など。
手足の冷えは気にならないとお話しいただきました。
お腹の触診にて、張りや硬さ、痛み方を確認すると、
みぞおち、おへその少し上あたりにキツく痛みがありました。
みぞおちとおへそに反応。二点は距離があり
その中間の反応が中抜けな感じを受けます。
通常であれば隣接する箇所に痛みが出るはずなのですが、
お腹の真ん中あたりにはとくに反応がありません。
この状態、どのような状態なのか?
言うなれば、
【体のなかで矛盾が起こっている状態】
を表しています。
では、具体的にはどういう状態なのか?
一番多いのが、
“みぞおちから頭にかけて、上にのぼる
エネルギー(≒血流)が集まりすぎている状態”
かつ
“全身のエネルギー(≒血流)を胸から頭に集めすぎたため、
手足や腰回りの血流が悪くなり冷えてしまっている状態”
を表します。”冷えのぼせ”のような状態です。
この状態はメニエール病に限らず、
ストレスや緊張、休息不足、集中時間の継続で起こります。
アクセル役の交感神経のスイッチが
入りっぱなしで、体をリセットできずに、
我慢や無理が続いている状態を表します。
体はいつでも無意識かつ正確に
いまの状態を投射しています。
その状態が一番正確にわかり、
クライアントさまにも認識いただけて、
ビフォー/アフターの変化が出やすいのが
【腹部の痛みや硬さ】となります。
当院の診断方法は術者にしかわからない
脈診は極力用いず、相手にもわかりやすく、
正確に体の状態を読み取ることができる
【腹診】を診断方法のメインとしています。
メニエール病は、ストレスの溜め込みや、
不安、緊張状態の持続により出やすくなります。
たた、クライアントさま曰く、
ストレスを感じている感覚は
特にはなかったそうです。
ですが、話をしながら施術を進めていると
「そう言えば、自分には優しくできてなかったかも、、」
とお話しいただきました。
この気づきが、実は慢性症状の回復に一番大切なんですね(^-^)
気づくことで初めて、意識の持ち方が変わり、
行動が変わると、不調や自分自身との向き合い方が変わります。
【気づく→行動を変える】のポジティブな連鎖を生み出すために、
施術で心身のリセット+治癒力を高めるとともに、
そこから生まれる【心と体の余裕・余白】が
根本からの不調の改善に向けて大切になります。
その為のおまじないとして
【自分褒め】をお伝えしました。
自分の頑張りを素直に認めて、
「よくやってる、頑張ってるね自分」
と声がけしてください、とお伝えしました。
承認欲求を満たすには、日頃当たり前にしている事を見つめ直し、
小さなことをから、そして自分自身で認めることが大切です。
おそらくストレスこそ感じていなかったクライアントさまですが、
日頃当たり前になってしまっているご自身の
素晴らしい行いを素直に認めることが出来てなかったのだと思います。
筋トレも積極的にされており素晴らしいのですが、
症状がきついときは、余計にスイッチを入れてしまい、
火に油をそそぐ状態になりますので、
休むときは休む、やるときは無理をしない等、
上手に工夫してみてください、とお伝えしました。
施術が終わると
「めちゃラクになったー!✨」
と感想をいただきました。
施術の効果も然りですが、ご自身のなかで気づきが生まれ、
モヤモヤしていた部分が解決できたのかな?と思いました^_^