- Blog記事一覧 -鍼灸整体臨床【つい言ってしまいがちな、責任感がつよい人へのNGワード】(大阪市西区 60代女性)
大阪市中央区、堺筋本町、松屋町、谷町四丁目の
鍼灸整体院したらパーソナルケアです。
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鍼灸治療と整体の臨床例です。
大阪市西区からお越しの60代の女性。
仕事は保育士。
職場でも役割の多いポジションで、
日々気を張ってお仕事をされています。
当院の開業当初から約1〜2ヶ月に一度、
定期的なメンテナンスに来てくださっています。
ですが、この半年ほどかなり忙しかったそうで、
しばらくメンテナンスはお休みされていました。
そんな中、数ヶ月前から無理が続いてしまい、
虫垂炎を発症してしまい手術にまで至ったそう。
手術のあとさらに無理を続けてしまった様子で
胃の検査をするとピロリ菌がいたそうです。
現在はそのためのお薬を飲まれています。
非常に責任感が強い方で、
職場のスタッフはもちろん、
保護者からの評判も良いそう。
反面なんでも引き受けてしまうことで、
自ら役割を担いすぎてしまい、なかなか
自分の状態を省みることが出来ていません。
そこにきて虫垂炎にピロリ菌。
入院や休養を取らざるを得ない事態になってしまいました。
周囲の方からは
「〇〇さんはもっとゆっくりしなきゃ駄目だよー」
とばかり言われるようになったそうです。
実はここにひとつ注意点があります。
この【ゆっくり】という言葉。
確かにごもっともなご意見であり、
このクライアントさまにとって
ゆっくりと休息をとることは、
最優先で必要なことかもしれません。
ですが、このクライアントさまの場合は
「働くこと」
「必要とされること」
「期待に応えること」
がモットーであり「生きる意義」でもあります。
そのため
【ゆっくり、加減、手を抜く、サボる、ほどほど】
を何も考えずに良かれと思って伝えるのは
生きがいやその人の存在を否定しかねない
【NGワード?♀️】になってしまいます?
でも、ゆっくりしてもらう事は本来なら必要です。
では、どうすれば大切なことに気づいてもらえるのか?
このような場合では
【伝える内容、言葉のニュアンス】
が大切になります。
クライアントさまも、体に無理がかかっている事は十分わかってます。
ですが、自ら率先して動く、
任せられた事は責任を持ってやり遂げる、
人のフォローをすることは、やり甲斐であり、
【働く意義】に直結しています。
ですので、勢いやスタンスを止めない、変えないまま、
自分自身にも目を向けてもらう言葉が必要になります。
当院的には、ゆっくりや手を抜く意味合いは用いず、
【ゆとり】【リセットする時間】という表現を使いました。
相手のスタンスを否定せず、
気づいて貰うために
慎重に言葉を選びました。
頑張る中にもゆとりを作ることを意識してください、と。
クライアントさまも嬉しかったようで、
「ただ用事を詰め込んで忙しくこなしているだけ」
「言うなれば、私がやらなきゃと自分で役割を抱えすぎていた」
「スタッフに任せるのが不安だった」
とお話いただきました。
私も一人治療院をやっている理由のひとつに
あまり人に任せるのが得意ではない部分はあります。
ですが、それは単なる【思い込み】に過ぎず、
他のスタッフがいる場合でも、現場から一歩離れてみても案外問題なく回ります。
まぁ、いまはこのままのスタンスが自分には合ってますが(笑)
クライアントさまにとっては「信じてまかすこと」
他のスタッフにとっては「新たにチャレンジすること」
であり、お互いに宿題ですね〜(^-^)
と、和気あいあいと話しながら
鍼灸と整体の施術を行いました。
施術による、お体のメンテナンス、リセットはもちろんですが、
不調や痛みを紐解いていくと、大切な気づきが見えてきます。
そこから何を得るかは、この先の人生をより良く生きる上で、非常に大切な財産になります。
歪みや痛みを単に悪いものと見なさず、
大切な体験をするためのきっかけとして、
健康に、その人らしく、人生が充実するよう
施術やカウンセリングでお手伝いできれば幸いです(^-^)