- Blog記事一覧 -鍼灸臨床【五十肩の隠れた原因とは?】(大阪市東住吉区 40代女性)
大阪市中央区、堺筋本町、松屋町、谷町四丁目の
鍼灸整体院したらパーソナルケアです。
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鍼灸治療の臨床例です。
大阪市東住吉区からお越しの40代の女性。
ここ2.3日、右肩に違和感があり、
腕を前方向に垂直に挙げていくと
肩の前側に痛みが出るそうです。
肩を前方向、垂直方向に挙げる(肩関節屈曲)の筋肉は、
主には肩パットのような【三角筋】(前部繊維)の仕事になります。
おそらく世間一般的には、筋肉への直接的なアプローチになると思うのですが、
当院では、患部の反応はあくまで反応として見るだけで、基本的にそっとしておきます。
理由は、結果に対して結果を追う施術を行っても
原因にまで到達しないため根本解決にならないと考えているからです。
結果を追うだけなら誰でもできますし、
グリグリ反応を追いすぎると、揉み返したり、
組織に炎症が起こるなど、副作用が現れるリスクが高くなります。
では、根本となる【原因】はいったい何なのか?
実は肩の前方挙上ができない時から予想は出来ましたが、
ご自身が気づかない部分で【胃腸の負担】があるように感じました。
東洋医学では、直接的な暴飲暴食、不摂生によりは物理的な負担、
または、不安、考えごと、緊張、ストレスなど心理的な負担は、
ともに胃腸に影響すると考えており、食欲や便の影響だけでなく、
首の痛みや肩関節の運動制限など、まったく関係のない場所にまで影響します。
クライアントさま、暴飲暴食はしなさそうですが、
大変繊細で、不安癖が強いタイプだと感じました。
さらには来院されたタイミングは、
季節の変わり目である土用の真っ最中です。
冬土用なかでも一番影響の強い【丑の日】でもありましたので、
それら様々な原因が重なり、肩関節の周辺に影響を及ぼしたのだと思います。
実は目に見えること、頭で考えてわかることだけが、
不調の原因になるとは限りません。
むしろそうでない部分の方が気づきにくく、
なかなか原因として認識がしにくいため、
手の打ちようがあまりわからず、
慢性的な症状の根本的な原因となることが多いのです。
お腹の触診では、胃腸の負担がダイレクトに出やすい
【中脘】(ちゅうかん。みぞおちとお臍の中間)
あたりに、硬さと圧痛がありました。
ベッドに仰向けに寝てもらい、右肩を上げてもらうと
肩関節の前方に痛みと可動域の制限を確認できました。
そこで胃のツボである【足三里】(当院では左足のみ)に
鍼治療をおこない同じように右腕を前から挙げてもらいました。
すると、、、
スッと肩が挙がり、耳の横を腕が通過しました。
肩を挙げるときの痛みも無くなりました。
鍼を一本打った瞬間に肩の反応が瞬時に変わったため、
クライアントさまもビックリされていました(^-^)
その後、全身の調整の施術を行いました。
肩の不調は最初の一手で取り除けた様子で
そこから先の施術でも最初の変化のままでした。
このような反応はきちんと鍼治療を行えば
決して珍しい変化ではアリマセン(^-^)
体から答えを受け取り、いかにその人だけの原因に気付けるか。
四季の変化も頭に入れながら根本的な改善をサポートしています。