- Blog記事一覧 -3年間体を休めても治らない【腸脛靭帯炎】(ランナー膝)の意外な原因とは?鍼灸臨床 (大阪市北区 20代女性)
大阪市中央区、堺筋本町、松屋町、谷町四丁目の
鍼灸整体院したらパーソナルケアです。
↓↓
鍼灸治療の臨床例です。
大阪市北区からお越しの20代の女性。
主訴は【腸脛靭帯炎】
かなり以前に発症し、未だに痛みが強く出るそうです。
そもそも、腸脛靭帯炎とはどういった症状なのでしょうか?
↓↓
——————————————–
腸脛靱帯炎は、別名「ランナー膝」「ランナーズニー」と呼ばれ、ランニングによる膝障害の代表です。膝の屈伸運動を繰り返すことによって腸脛靱帯が大腿骨外顆〈がいか〉と接触(こすれる)して炎症(滑膜炎)を起こし、疼痛が発生します。特にマラソンなどの長距離ランナーに好発します(ほかにバスケットボール、水泳、自転車、エアロビクス、バレエ等)。
主因
主因はオーバーユースです。過剰なランニング時間と距離、柔軟性不足(ウォームアップ不足)、休養不足、硬い路面や下り坂、硬いシューズ、下肢アライメント(内反膝)など、さまざまな要因が加味されています。
症状
大腿骨外顆周辺に限って圧痛が存在します(図)。腸脛靱帯は明らかに緊張が増し、時に靱帯の走行に沿って疼痛が放散します。
初期はランニング後に痛みが発生しますが、休むと消失します。しかし、ランニングを続けていると次第に疼痛は増強して、簡単に消失しなくなってきます。
(引用元)
http://www.zamst.jp/tetsujin/runners-knee/
——————————————–
簡単に言えば足の使いすぎにより、
太ももの外側から膝の外側にかけて
こすれによる痛みが出てしまう症状です。
痛みをやらわげるためには、世間一般的には十分に休息をとる、極度の使用を控えることを前提に、サポーターや電気治療、湿布やアイシング、マッサージなど様々な治療が行われます。
ただ、それで本当に痛みが治まるのでしょうか??
クライアントさま、そもそもスポーツをしていません。。
ですが整形外科で腸脛靭帯炎と診断されて休息をとるように薦められました。
診断を受けてからは3年間、ハードに脚を使うことは徹底して避けてきました。
でも痛みは治りません。。
マッサージなども受けましたが、揉み返しが起こり、
余計にしんどくなることもあったそうです。
では、本当の痛みは何なのか?
当院では、患部の痛みはあくまで反応として見るだけで、直接患部に施術を行うことはほぼありません。
腸脛靭帯炎が現れやすい足の側面ですが、
経絡的には【足の少陽胆経】が存在します。
ここは不安やストレス、考えごとなどで
体が過緊張状態になっていると筋肉が硬くなってしまい、ズキズキ、ピリピリと痛みや痺れが現れる場所になります。
クライアントさま、よく息がしにくくなる、
息が吸いにくい感覚が起こる、とお話しいただきました。
自律神経のアクセル役である交感神経が優位になると、
体のスイッチがONになり、呼吸筋である肋間筋や横隔膜が収縮して
胸やお腹の広がりが少なくなり呼吸がしづらくなります。
お腹の触診でもみぞおちが硬く、無意識のうちに体が緊張状態にあることは明らかでした。胸から頭にかけての症状が出やすいように感じました。
よって、自律神経のバランスを整える、
上に集まりすぎたエネルギーを下降させるよう施術を行いました。
鍼をしてすぐにみぞおちの痛みは無くなりました。
施術が終わると足の側面の痛みは、
何も気にされていない様子でした(^-^)
目に見える原因だけが根本原因となる訳ではありません。
むしろ目に見えない、頭で考えてもわからないことの裏に真実が隠れていることがほとんどです。
不調の原因はお一人お一人まったく違うものなんです。世間一般的な方法ではなかなか根本まで対応できないのです。
体はいつでも治し方を教えてくれています。
素直に体から答えを受け取りながら、
その人だけの解決策を見つけるために
とことん寄り添った施術をしています(^-^)