- Blog記事一覧 -安心したいときこそ多次元操体法、セルフ操体のすすめ
昨日の地震、本当に凄かったですね。正直すごく怖かったです。。
出勤前で自宅におりまして、ドン!という音とともに突き上げられる感覚があり、その後、強い揺れを感じました。周囲では窓ガラスが割れる音が同時に聞こえ、鳥たちが激しくざわついていました。
近畿地方の地震は、将来的におこるとされている南海トラフ地震の話題が挙げられますが、昨日の地震は阪神淡路大震災そのものでした。
23年前、当時わたしは高校生でした。忘れもしない午前5時46分。生まれて初めて身体が浮いて目が覚めました。最初は夢かな?と思ったほどでした。ただ、2度目のドン!という縦の衝撃で、夢じゃない!と瞬時に判断して、倒れそうなものを高いところから下ろして、親や兄弟と待機していました。
強烈に体験したことはいくつになっても身体が覚えているもんです。地震がおこると同時に、とおい昔の感覚が体に蘇りました。
仕事も落ち着いて出来ませんでしたが、唯一ありがたかったことは、予約用のLINE@を使って、当院に来られているクライアントさまと安否の確認が取れたことでした。
地震で部屋が散乱してしまった方、電車が止まって待機していた方もいらっしゃいましたが、幸いどなたも怪我なく無事だと連絡をいただきました。
そして、ご自身やご家族のことで大変な状況にもかかわらず、多くのクライアントさまから、私、治療院、はたまた自宅、家族の安否を心配するお心遣いをいただきました。大変感激しました!当院のクライアントさまは以前より素晴らしい方ばかりと思っていましたが、改めて実感しました。やさしいご配慮とご縁に感謝いたします?
せめてもの私からのお返しとして、心を安らかにするセルフケアをお伝えさせていただきます。小さな地震もつづき不安なときも多いと思います。自分らしさを取り戻し、平穏を保つためにお役に立てば幸いです。
当院で取り入れている整体法である、多次元操体法を、セルフケアに置き換えたセルフ操体をお伝えします。
この多次元操体法はなにより「つりあい」を大切にしています。当院で頻繁におこなう「つま先上げ操法」を例に挙げます。
術者の手でクライアントさまのつま先に触れる程度の圧をかけます。対してクライアントさまは、つま先を1mmずつ上げてくるようなイメージで、やさしく動いてもらいます。
すると、反発しあう互いの力のなかに「つりあい」が生まれます。
クライアントさまの体に、わずかながら圧力が通りはじめます。その圧力を体の隅々まで行き渡らせるように動く、イメージすることで、一般的な手技ではアプローチできないような部分まで、ラクになるサポートができるのです。
この原理を使って「セルフ操体」をやってみましょう!
やさしい力でつりあうほど、体が緊張せずリラックスできるためよく効きます。力任せでは良いつりあいは生まれませんし、効果は非常に浅くなります。頭で考えることより、体で感じることを優先してください。体中の細胞が安心するようなイメージでセルフ操体を行ってください。
つりあう対象は「壁押し」がいちばん簡単だと思います。壁を押すと同じ力が体に跳ね返りますから、つりあい易くなります。好みの加減で行ってください。ただし力任せは厳禁です。圧が体の隅々までくまなく回るように意識しなかまら、ありのままに体を動かして伝えていくのも効果的です。
その際の注意点は、壁についた手は離さないこと。圧力がすっぽ抜けると効き目が無くなり、どこか寂しい感覚になります。壁の付き方は、手のひら全体でつくのが簡単です。感じることを優先してください。
ほかには、重力や立っている地面とつりあう方法も良いです。繊細な感覚を要するため難しさはありますが、ハマると抜け出せない心地よさがあります。上から降り注ぐ重力、地面から伝わる圧力を感じながら、つりあいを意識して体中に心地よい刺激を伝えていってください。個人的には仰向けで寝ながら、体全体で重力を感じながら行うセルフ操体が大好きです。踵などで支点をつくってあげると圧が伝わりやすくなります。
感覚を養うと様々なことに気づいていきます。病気の予防にもなりますし、日々の体のケアも出来るようになります。
ちょっと難しい説明になったかもしれませんが、至ってシンプルな健康法です。わからない事はいつでもLINE@で聞いてくださいね。
https://line.me/R/ti/p/%40lfh4167m
ご縁をいただいた皆さまが、平穏な生活を送れますよう、心よりお祈り申し上げます。