- Blog記事一覧 -肩こり、腰痛に湿布は必要か?
大阪市中央区のホームドクター。
堺筋本町、松屋町、谷町四丁目の
鍼灸整体院、したらパーソナルケアです。
薬との上手な付き合い方もアドバイスしています。
↓↓
湿度の高さ、エアコンの冷えなどから
体内の巡りが悪くなり、体が冷えてしまった結果、
寝違え、ぎっくり腰など、急性症状が増えています。
急性症状、わかりやすく言えば「怪我」です。
回復に必要なのは「絶対安静」です。
備わった自然治癒力が傷を治します。
ロキソニンや痛み止めの注射では治りません。
痛みをごまかすだけで傷の修復は出来ません。
クライアントさまがご自身で行っている
応急処置として【湿布】があります。
湿布は痛みに効くと思っていませんか?
湿布もあくまで治癒の補助です。
さらには、使い方を間違えると
逆効果なのできちんと説明します。
湿布は正式には「消炎鎮痛剤」といいます。
炎症や腫れを冷やすことで緩和する貼り薬です。
そうなんです。あくまで【冷やす薬】なんです。
一時的な腫れにはいいでしょう。
ですが、これもきちんと確かめてから貼る必要があります。
では、どうやって確かめるのか?
簡単です。
「湯船」にしっかり使ってください♨️
入浴で確かめるのが一番です。
シャワーではダメです??
体の芯まで温もりません。
その後に貼る必要があるのかどうかを判断ねがいます。
湿布を貼ってもよい場合、それは、、
お風呂でしっかり温まっても
痛みが全く変わらない場合
のみです。それ以外は貼ってはいけません。
要は患部に熱感、または腫れがある状態です。
その時も本来なら湿布ではなく氷がベストです。
湿布の薬効成分で肌が負けてしまいかぶれるケースがあります。
先ほどの話に戻りますが、なぜ入浴で確かめる必要があるのか?
それは、冷えや血行障害による
肩こり、腰痛が圧倒的に多いんです。
冷えるだけで痛みが出るんですね。
温めれば血行が良くなりラクになる症状なのに
湿布で冷やしてしまうと余計にしんどくなります。
では、温湿布なら?とお考えの方もいると思います。
実は温湿布も【冷やす薬】なんです。
温湿布、正確には【温感】湿布です。
カプサイシンの成分により、温かく感じるのですが、
あくまで湿布なので結局は”冷やす薬”なんですね。
メチャクチャややこしいですね(^^;
結構知らない方も多いと思いますので、
使用する時は注意が必要です!
じゃあ、温めるにはどうするの?となる訳ですが、
答えは
【カイロ】
となります。
ですが、カイロにもリスクがあります。
・長時間の使用による低温やけど
・カイロがあったかいため、体に本来備わった
自ら発熱する機能がサボってしまう(代謝の低下)
これらのリスクが起こり得ます。
ですので、本当はカイロも使わない方が良いです。
カイロを使って良い方は
・外で仕事をする方
・倉庫などで仕事をする方
つまり、風や冷房など、常に寒冷刺激にさらされていて、
自分の代謝だけでは発熱が追いつかないケースに限ります。
どうしてもカイロを使いたい場合は、
オススメの貼る箇所があります。
・おへその下
・仙骨あたり
(背骨がつながる最初の骨盤。お尻の割れ目の上)
このあたりは冷えやすかったり、
体の負担が集中する場所のため
リラックス効果も期待できます。
ただし、おへその下あたりは皮膚も弱いため
真下だけでなく時おり左右に張り替えながらが良いでしょう。
これで低温やけどのリスクも減りますので(^-^)
カイロに関しては真夏にする話題ではないですが、
湿布の使い方と合わせて覚えておくと良いかと思います。
年配の方に特にみられますが、痛いからと
何に対しても湿布を貼ることにより冷えてしまい、
慢性痛につながることは結構多くあります。
薬は【付き合い方】が何より大切です。
そのためには自分自身で症状を感じながら
本当に薬が必要か?をワンクッション置いた目線でみながら
カラダの声をしっかり聞いてから使うのが良いと思います。
判断がよくわからない時は気軽にご相談ください(^-^)
慢性症状を中心に診ていますが、もちろん怪我にも対応しています。
万が一の際は、早期回復にむけたサポートが可能です。